小児歯科
お子様のむし歯予防処置
子どもの歯はむし歯になりやすく進行も早いので、積極的なむし歯の予防処置が効果的です。
このページでは予防に効果を発揮する、「フッ素」「シーラント」「仕上げみがき」「キシリトール」の基本的な知識をご紹介します。
フッ素塗布
フッ素は歯をかたくして、むし歯を予防することができます。特にはえて間もない頃の歯には有効的ですが、フッ素を塗ったからといって効果は永久的ではありません。
定期的に歯科医院で塗布をして、ご家庭でもフッ素入り歯みがき剤をお勧めします。
フッ素洗口法
低濃度のフッ素溶液をお口に含みうがいをする方法です。これまでの調査では、予防効果がはっきり現れています。
洗口液に含まれるフッ素の量は紅茶やウーロン茶1~2杯に含まれている天然のフッ素量と変わらず、研究データからは安全という結果が出ています。
シーラント
奥歯の溝の部分は非常に食物がたまりやすく、歯ブラシが届きにくいため、歯がはえてもすぐにむし歯になってしまいます。
そこで、むし歯になる前に溝の部分に歯を削らずにレジンという素材をうめこむ処置をしてむし歯になりにくくします。
仕上げみがき
子どもがひとりで上手に歯をみがけるようになるまでは、保護者の方の仕上げみがきが必要です。
歯と歯のすき間、歯の裏側、奥歯のみがきにくい所などは、ていねいにみがいてあげてください。
毎日の仕上げみがきがお子さんの歯を守ります。
キシリトール
キシリトールは世界中の国々で、予防効果と安全性が認められています。
普通の砂糖などは、むし歯菌によって分解され、「酸」をつくり、むし歯をつくります。一方、キシリトールはむし歯のもとの「酸」はつくられません。
キシリトールを取ることで口の中のむし歯菌が減り、結果としてむし歯予防につながります。
製品に含まれるキシリトールが多いほど予防効果が高くなります。含まれる割合が50%未満では効果がなく、他の糖分が入っていれば効果は半減してしまうことも覚えておきましょう。